血の芸術家

2012年4月26日 TCG全般

AVRのスポイラーが発表されて数日。
やはりバントカラーが強いかという記事が散見。
ドラフトは不人気色を上手に使ってナンボなんで、ちょっと模索してみようと思う。

それに先立ち、白羽の矢が立ったのが血の芸術家。

2マナ0/1と戦力には全くならないが、こいつの内蔵している能力はファルケンラスの貴族と同等のもの。
DIIにおいて黒に向かう理由の1つであったファルケンラスの貴族。自身は殴れないとはいえ、能力がメインなので軽くなったことはむしろプラスだと思う。
問題はタフネスが1なこと。AVR環境でこいつを除去出来るアンコ以下のカードは…

U　払拭の一撃

U　虚空への突入
C　霧鴉
C　現実からの剥離
U　消え去り

U　血のやりとり
C　骨の粉砕
C　死の風
C　腐肉化
C　墓の入れ替え
C　アンデッドの処刑人

U　逆鱗
U　ファルケンラスの駆除屋
U　小悪魔の一団
C　火の装い
U　稲妻の勇気
C　火柱
U　轟く怒り
U　自警団の正義

なんということでしょう！アンコ以下で確実にこいつを除去出来るのはバントカラーだと払拭の一撃しかないのです！
この『黒と赤しかシステムクリーチャーに触れない』というのは、この環境で大きな特色になりそう。

次に、この能力を有効活用するにはサクリ台が必要だが、それなら心配はないだろう。
黒のコモンには流血の管理人がいる。マナを消費するが、死体の交易商人というのもいる。
更に血のやりとりや骨の粉砕といった複数の生物が死亡するスペルや、死体の運び屋やマルフェルドの双子、魂獄の悪鬼やアンデッドの処刑人などのPIG能力が優秀な生物がそこそこ存在する(双子以外はなんとコモン)。
特に死体の運び屋はその能力で、万一やられた血の芸術家を回収することが可能。
どうしても頭数が足りない！と仕方なしで入れたグールの解体人も都合4回サクることが出来、ライフゲインと巨大化が捗る。
更に都合のよいことに、同じく不人気っぽい赤は恐らくこのギミックと最も相性の良い色かもしれない。
除去が多いのは勿論、小悪魔の一団などのPIG能力が優秀な生物も存在する。
そして何より、屋根職人の反乱である。
2T血の芸術家→3T屋根職人の反乱の動きで、いきなり6点も削ることが可能。
血の芸術家がいなくても流血の管理人がいれば1枚で+3/+3ものサイズアップに貢献出来る。

ピック時に気を付けたいのは、こいつを生物としてカウントしないことだと思う。
確かに装備品で強化は出来るし最悪時のブロッカーにはなるが、サイズがサイズなのでホント戦線維持に使えない。処理されやすいエンチャントくらいの感じでいいと思う。
これとある程度の除去以外は全て生物にする勢いで生物をかき集めたいところ。

軸をずらした戦いは重要。薄い色を意識してピックをして、勝ちたいですね。